子どものうつ病といじめ

子どもとうつ病といじめの関係

いじめが原因でうつ病になる

うつ病になりやすい子どもは、次のような傾向にあります。

  • 友達が少ない。
  • 人付き合いが苦手である。
  • 孤立しがちである。

このような傾向があるゆえ、いじめの対象になりやすい面があります。
なかには、いじめによって不登校になり、うつ病になってしまう子どももいます。

 

うつ病が原因でいじめに合う

うつ病で元気がないために、からかわれ、次第にいじめの対象となっていくことがあります。
そのような場合はすぐに学校に相談しましょう。そして、環境が改善されない限り、登校は控えたほうがよいでしょう。

 

いじめのある環境では、うつ病の治療どころではありません。症状が悪化する可能性も高いです。
とくに復学したばかりの時期は、十分な注意が必要です。

 

うつ病が原因で加害者になってしまうこともある

うつ病が原因で「いじめっこ」、つまり加害者になってしまうことさえありえます。
子どものうつ病特有な症状である、「イライラ」「反抗」が、人を攻撃し傷つける行為につながってしまうのです。
そういう子どもは、親が多忙で放任、両親の不仲で不安など家庭の問題があることが多いです。
どんなことがあっても、いじめの加害者になってはいけません。躾や見守りをしっかりとしましょう。

 

いじめられない環境を保証する

いくら精神療法などで治療をしても、学校にいじめの問題があるかぎり、根本的な解決になりません。
うつ病の治療をすると同時に、もういじめられないという環境を保証してあげることが何より大切です。

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