うつ病の子どもに起こる日常生活の問題

心のエネルギー不足のため普段の生活を送れない

薬物療法や精神療法を長期間受け、その効果が現れて回復に向かい始めていても、完治するまでには、良くなったり悪くなったりを繰り返すでしょう。
症状が重い時期などはとくに、普段の何気ない生活をおくることもままなりません。

うつ病の子どもの日常生活の問題

趣味を楽しめない

これまで楽しいと思ってやってきたことが、楽しくなくなり、逆にイライラしたり、憂うつな気分になります。

睡眠に障害が出る
  • 寝付きが悪くなる。
  • 途中で目が覚める。
  • 朝早く目が覚める。
  • 逆に眠りすぎる。

などの睡眠障害が起こります。生活リズムが夜型になって朝起きられず、昼以降から動き出すようになります。→うつ病の子ども 睡眠障害の問題と対策

食欲がなくなる
  • 食事の量が減る。
  • 好きなものでも食べたがらない。
  • 逆に食べ過ぎる。
  • 食べても吐いてしまう。
  • 食べられない時期と食べ過ぎてしまう時期が交互に現れることもある。

うつ病の子ども 食欲がない・過食

問題行動を起こす
  • 暴力をふるったり、暴言をはいたりする。
  • 部屋に引きこもる。
  • 飲酒や万引きをする。
  • 服装が派手になる。
  • 薬物に手を出す。
  • 売春などの反社会的な行動に出る。

など。入院が必要になる場合もあります。→うつ病の子どもが起こす暴力や反抗への対処法

自殺・自傷行為をする
  • リストカットをする
  • 自殺を企てる。

行動を起こす前に、感情の急激な変化や自殺の準備など、何らかのサインが現れることが多い。

身だしなみを気にしなくなる

歯磨きや入浴、着替えなど、今まで普通に出きてきたことが面倒になり、できなくなることがあります。

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