不登校や登校拒否「学校に行けない」原因や対策-子どものうつ病

不登校や登校拒否の原因や対策

 不登校や登校拒否、学校に行けない子どもの原因や対策の原因や対策を紹介します。
 小学生・中学生の不登校は約12万人います。うちの子にかぎってと思う親御さんもいるかもしれませんが、この数字を見ると決して関係のない話とはいえなくなりました。

 

不登校や登校拒否の原因

 不登校や登校拒否の原因を紹介します。学校生活の問題が原因になることが多くみられます。

 

同級生に会うのを怖がる

 同級生にどう思われているかを、過剰に心配し、その結果、うつ状態になることがあります。
 うつ病の症状が改善したとしても、対人恐怖の症状が残ることがあります。

 

成績の低下

 授業についていけなかったり、テストの点数がさがったりすることがあります。成績の低下がきっかけで、うつ病が悪化することもあります。
 または、すでにうつ病が起きていて、集中力が低下し、勉強ができずに成績が悪くなってしまうこともあります。

 

いじめ

 勉強の遅れ、転校などをきっかけに、いじめの対象になってしまうことがあります。
 いじめが原因でうつ状態になることもあり、放っておくとうつ病に発展してしまうことがあります。
 いじめはうつ病だけでなく、さまざまな問題の引き金となります。主治医や担任の先生などに早めに相談しましょう。

 

体の不調

 特に進学や転校などをきっかけに体調をくずす子どもが多く見られます。子ども本人は学校に行きたいと思っていても、体が思うように動かないことがあります。腹痛や吐き気をうったえたり、行っても早退したりしてしまいます。体の病気だけでなく、うつ病を発症している可能性もあります。また、睡眠障害が原因であることも少なくありません。

 

家庭環境の変化

 引越しなどの家庭環境の変化や両親の離婚が原因になることがあります。
 これはとくに小学生に多く見られます。不登校や登校拒否といえばかつては思春期を迎える中学生や高校生の問題として捉えられていましたが、最近では小学生でも増加しています。しかも、小学生時代の不登校は中学、高校と尾を引くケースが多く見られます。

 

 こういったことなどにより、登校拒否になる子どももいます。登校拒否は怠学(非行による怠け)とは違って、精神的な苦痛のため学校にいくことが困難になっていることを指します。登校拒否の子どもは、学校に行かない自分を責めたり、家族や周りの人に気をつかい続けたりします。うつ気分が悪化しがちです。

 

不登校や登校拒否の対策

 このような事態にどのように対策すればよいのでしょう。不登校や登校拒否の対策を紹介します。

 

毎日登校することにこだわりすぎない

 うつ病の治療では学校を休むことが必要な場合があります。また、学校が発症の原因にある場合は、子ども自身が学校に行けないということもあります。
 朝のしたくを手伝ったり、学校の送迎をするなど、少しの手伝いで登校できる状態なら、主治医に許可をとったうえで登校を促してもかまいません。
 しかし、むりやりでないと学校に連れていけないような状態なら、休ませたほうがよいでしょう。

 

登校できない理由を追求しない

 登校を嫌がる場合は、学校に何かしらのストレスがあると考えましょう。しかし、「何があったの?」「勉強が大変なの?」としつこくするのは避けましょう。
 子ども自身、学校に行けないことに罪悪感やいらだちを感じています。さらに親が追求すれば、子どもは責められていると感じます。
 登校拒否の子どもは、学校に行かないことへの後ろめたさを持っていて、学校に対する不安を話そうとはしません。悪いことをしているのは自分だと考え、学校への不安について話したがらないのです。
 子ども自身が自分を責めて、うつ病の症状が悪化することもあります。それと、原因がはっきりしていたところで、すぐに解決できるとは限りません。
 ”なぜ行けないのか”ではなく、”どうしたら行けるのか”を子どもや医師、学校とよく相談することが大切です。

 

親が悲観しない

 学校を休ませると、親としては子どもの将来が不安になるでしょう。進学や受験、就職などで不利になるのではと心配してしまうものです。
 しかし、子どもだって当然不安を感じています。まず親が”大丈夫、なんとかなる”と腹をくくりましょう。
 現在では、不登校児童への国の対策も整いつつあります。卒業できなければ将来が暗いということはありません。選択肢はたくさんあります。

 

ゆっくりとできる時間をとらせる

 うつ病になって、成績が下がったりしても、頑張れなどと急かしてはいけません。勉強して良い成績をとれば、うつ病が治ると考えてはいけません。
 むしろ、子どもにゆっくりとできる時間をとらせたほうが、勉強に意欲を持つようになることもあります。

 

以下に、不登校を経験した本人や家族が不登校になってしまった人の体験談を紹介します。

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