子どものうつ病のサイン

子どものうつ病のサイン

 子どものうつ病のサインには次のようなものがあります。

  • よく眠れていない。
  • ごはんをおいしく食べていない。
  • 好きなことや趣味に興味を無くした。
  • イライラして勉強が手につかない。
  • 激しい言葉を放つ。
  • 疲れやすい。
  • 頭痛や吐き気、腹痛などの身体症状をうったえるようになった。
  • ささいなことで怒ったり、暴力をふるったりする。
  • 進学や転校などにより、友だち関係に変化があった後、元気がなくなった。
  • 進学校に進学した。(まわりの生徒の成績が良いので自信をなくすことも)

 

 子どもたちが出す危険信号を見逃さないようにしましょう。うつ気分や自己肯定感の低下を言葉で表せずに、頭痛や吐き気といった身体症状が現れることがあります。イライラしているように見えて、その裏に悲壮感や孤独感をかかえていることもあります。

 

 ただし、このようなサインが見られただけで、すぐにうつ病と決めつけられるわけではありません。
 うつの傾向があるなと思ったら、医療機関に行って相談しましょう。=>子どものうつ病からの回復には精神科の受診が不可欠

日本の子どもは自己肯定感が低い傾向にある

 自己肯定感とは「自分はかけがえのない存在だ」と思える感じのことです。
 これが低いと「自分なんて価値の無い存在だ」と思ってしまい、他人と接する自信もなくなってしまいます。

 

 うつ病の人は自己肯定感が低い傾向があります。子どもでも同様のことがいえます。

 

 各国の高校生に「私は価値のある人間だと思うか?」と聞いたアンケートがあります。次にアメリカと日本の結果を比較して紹介します。

私は価値のある人間? アメリカ 日本
全くそうだ 57.2% 7.5%
まあそうだ 31.9% 28.6%
あまりそうではない 6.4% 46%
全然そうではない 3.2% 16.7%

 「全くそうだ」と「まあそうだ」の合計は、アメリカが89.1%に、対し日本が36.1%です。
 調査からも日本の子どもの自己肯定感が低いことがわかっていますので、周りの大人はサポートしてあげることが大切です。